小学生英語に効果的な「多読」とは
英語力を楽に大きく伸ばせる「多読」
小学生の英語学習には、英語の「多読」がとても効果的です。
実際に本を持っていなくても、オンラインで利用できるさまざまな多読のプラットフォームがあるので、ご自宅で簡単に取り組むことができます。
多読を適切な方法で毎日続けることで、お子さんの英語力を楽に大きく伸ばすことができます。
具体的に「多読」とは何なのか、取り組み方の注意点や効果的な学習法などをお伝えします。
——————————
今回の記事を、動画でご覧になりたい方はコチラ
——————————
多読とは?
多読とは、簡単に言えば「たくさんの英語の本を読むこと」です。
英語の本の海で冒険するために、海に飛び込む様子をイメージしてください。
でも、事前準備をしないで飛び込んでも、溺れてしまうかもしれません。
英語の本の海を楽しく無理なく泳いでいくために、次のようなことに注意しましょう。
- 自分のレベルに合った本を選ぶ
- 辞書をあまり使わずに読み進める
- わからないところがあっても気にせず、全体の意味をつかむ
- 楽しみながら読む
小学生の場合、自分で読むのが難しいお子さんも多いので、そういう時期には、「多聴」という方法も効果的です。
「多聴」は、音声付きの本を聴きながら英語に触れる方法です。
多読・多聴のメリット
「多読」と「多聴」を組み合わせた「多読・多聴」と呼ばれる学習方法には、たくさんのメリットがあります。
しかし、一般的に「多読・多聴」を提供している会社が謡っているメリットを享受するためには、注意しなければならない点もあります。
それも併せて、具体的に見ていきましょう。
①文字と音のインプット
目で見る文字と耳で聞く音声を同時に学ぶことで、スペリングと発音の関係を自然に身につけられると言われています。
確かにこれが多読・多聴の最大の利点のひとつですが、「自然に身につく」レベルには個人差や限界があります。
「自然に身につけられる環境」を最大限に生かしながら、さらに細かいところはフォニックスの指導を受けるなどして強化していくと、多読・多聴の成果を引き出すことができるでしょう。
②英語を塊として理解する力
単語だけでなく、フレーズや文章全体の意味をつかむ力が育ちます。これは、実際のコミュニケーションで非常に重要な感覚になります。
これも多読・多聴の大きなメリットのひとつで、英語を単語ごとに区切って読むのではなく、塊としてとらえられるようになるので、英語の文章を素早く理解する力につながります。後々まで英語力の大きな柱になる要素です。
ただ、こちらも個人差や限界があるので、塊として理解していくためにはどのような方法が効果的か、事前に指導を受けたり、途中で確認してもらったりすると安心です。
③英語のリズムが身につく
多くの文を読み聞きすることで、英語特有のリズムやイントネーションが自然と身につくと言われています。
これも、量と頻度をこなす以外の方法で身につけることは非常に難しいので、多読・多聴を通じて体で覚えることができれば、生涯の財産になります。
このときに、文法やフォニックスの知識と併せて、なぜそのようなリズムやイントネーションになるのか理解も深めておくと、大変興味深い学びが得られるでしょう。
大人の方も知らないような内容になるかもしれませんが、小学生のお子さんの好奇心に応えられる、とても有意義な学びです。
④語彙力の向上
同じ単語や表現に何度も出会うことで、自然に語彙が増えていくと言われています。
同じ単語を覚えるのでも、知らないうちに身についているのと、単語集などでがんばって覚えるのではお子さんの負担も大きく変わるでしょう。
これも大きなメリットですが、フォニックスの正しい知識がなくて中途半端に音を覚えてしまったり、語彙の正しい指導がなくて間違って意味を覚えてしまったりすることもあります。
プロの指導と併用することによってメリットが高まると考えるのが適切です。
⑤文法感覚の育成
文法規則を意識せずに多くの文に触れることで、「これは正しい」「これは違和感がある」という文法感覚が育つと言われています。
これも個人差はありますが、ある程度までは事実であり、これも、お子さんにとっては楽に文法感覚を身につける方法のひとつです。
しかし、感覚を身につけても、それを正しく使えるようになるまでには、文法をきちんと学ぶことが必要です。
中途半端に身についた感覚はむしろ長期的にお子さんの英語力の定着に悪影響を及ぼすので、注意が必要な点です。
⑥英語への親しみ
楽しみながら英語に触れることで、英語に対する抵抗感が減り、学習意欲が高まると言われています。
しかし一方で、多読に抵抗が大きく、続けるのが難しいお子さんが多いのも事実です。
多読のメリットを理解し、取り組みやすい環境を周囲の大人が整える必要があるでしょう。
継続は力なり!
多読・多聴の効果を最大限に引き出すには、継続することが何より大切です。
毎日少しずつでも英語の本に触れる習慣をつけることで、長期的に大きな差がつきます。
例えば、1日10分の読書を1年間続けると、3650分、つまり約60時間の英語学習時間になります。
これは、週1回1時間のレッスンを1年間受けるのと同じくらいの時間になります。
「習っていないのに知っている」状態をできる限り多くつくり、英語のスクールや学校での英語学習との相乗効果も期待できます。
「多読」をさらに一歩進めるために
精読とは
多読の効果をさらに高める方法としてお勧めしたいのが「精読」です。
「精読」は、多読とは対照的に、文章をじっくりと丁寧に読み解いていく方法です。
具体的には、以下のような特徴があります。
- 辞書を使って単語の意味を調べる
- 文法構造を分析する
- 文章の背景や著者の意図を考える
- 内容について深く考察する
精読の具体的な方法
小学生が英語を精読するのは、特に初心者の場合は難しい場合がほとんどでしょう。
こちらは、プロの指導のもとで、または保護者の方の全面的なサポートのもとで行うことが一般的になります。
以下に、段階的な精読の方法を紹介します。
- 全体の把握: まず、タイトルや挿絵から内容を予測します。 次に、文章全体を通読して、大まかな内容をつかみます。
- 単語の確認: 知らない単語にマーカーを引き、辞書で意味を調べます。 単語帳を作って、新しい単語を記録するのも効果的です。
- 文法の分析: 主語と動詞を見つけ、文の構造を理解します。 わからない文法があれば、先生や保護者に質問します。
- 音読練習: 意味がわかったら、声に出して読んでみます。 正しい発音やイントネーションを意識しましょう。
- 内容の理解: 各文や段落の要点をまとめます。 「なぜ?」「どうして?」と考えながら読むことで、深い理解につながります。
- 感想・意見の形成: 文章の内容について、自分の意見や感想を英語で表現してみます。 最初は簡単な文から始め、徐々に複雑な表現にチャレンジしましょう。
精読のメリット
精読には、以下のようなメリットがあります:
- 語彙力の強化: 新しい単語の意味や用法を深く理解できます。
- 文法の理解: 実際の文脈の中で文法を学ぶことで、より実践的な知識が身につきます。
- 読解力の向上: 文章の構造や論理展開を理解する力が育ちます。
- 批判的思考力の育成: 内容を深く考察することで、論理的・批判的に考える力が身につきます。
- 表現力の向上: 良質な英語表現に触れることで、自分の英語表現も豊かになります。
- 学習意欲の向上: 一つの文章を深く理解できた達成感が、さらなる学習意欲につながります。
多読と精読を組み合わせる最強の学習法
多読と精読は、それぞれに大きなメリットがあります。
お子さんの学習レベルに応じて、また興味関心を大切にしながら、多読と精読を上手に組み合わせることで、さらに効果的な英語学習が可能になります。
例えば、以下のようなサイクルを作ってみるのはいかがでしょうか:
- 多読で楽しみながらたくさんの英語に触れる(週5~6日)
- 精読で特に興味を持った文章を深く学ぶ(週1~2日)
- 学んだことを多読に活かし、理解度や読書速度を上げる
このサイクルを繰り返すことで、楽しみながらも着実に英語力を伸ばすことができます。
おすすめの英語読書プラットフォーム
お子さんが英語の本を読むのに役立つプラットフォームはいくつかありますので、お子さんに合うものを探してみましょう。
ちなみに、中目黒スマイル英語教室では、Lepton Reading Farmを利用しています。
多読学習向けの電子書籍プラットフォームで、レベル別の英語書籍と理解度チェック機能も提供しています。
ご興味のある方は1か月無料体験もできますので、ぜひ体験してみてください。
英語絵本の海を楽しみましょう!
多読を活用して、お子さんの英語力を楽しみながら伸ばしていきましょう。
英語読書の習慣が身につけば、必ず大きな成長につながります。
楽しみながら、少しずつ、でも確実に。その積み重ねが、お子さんの輝かしい未来につながります。
英語の絵本の海で、新しい冒険が待っています!
コメント