英語学習は車の運転と同じ?上達への道のりとは?
こんにちは。中目黒スマイル英語教室の田中彩子です。
今回は、英語学習と車の運転の意外な共通点について、私の経験を交えながらお伝えしたいと思います。
この記事を通じて、英語学習の過程をより明確に理解し、効果的な学習方法のヒントを得ていただければ幸いです。
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運転初心者の悩み
突然ですが、皆さま、車を運転されますか?
私は運転しますが、あまり得意ではありません。
車の基本的な操作はもちろんできますが、知らない場所に行くのが苦手。
また、高速道路や幹線道路の運転はとても緊張してしまいます。
特に高速が怖くて、渋滞していると安心してしまうほどです。
でも、慣れ親しんだ道路なら、ほとんど何も考えずに上手に運転できるんです。
この経験、実は多くの人にとって、英語学習の旅と似ていると思いませんか?
英語学習の壁
英語学習を始めると、多くの人が様々な壁にぶつかります。
💭基本的な文法や単語は覚えたけれど、実際の会話では上手く使えない。
💭リーディングやリスニングは何とかなるけど、スピーキングになると頭が真っ白になってしまう。
💭テストでは高得点を取れるのに、実際の英語使用場面では自信が持てない。
💭新しい表現や複雑な文法に出会うと、理解に時間がかかってしまう。
こうしたお悩みは、車の運転で例えるなら、「基本操作はできるが、実際の道路では不安」という状況にそっくりです。
教習所では問題なくできていたのに、実際の道路に出ると周りの車が怖くて運転に集中できない。
保護者の皆さまも、そんな経験はありませんか?
段階的なアプローチ
英語学習も車の運転も、上達するには、基礎をしっかり学ぶことと、段階的に難易度を上げていくことが重要です。
車の運転については、最初から高速道路で運転できるはずがありません。
まず基本的な運転技術を習得し、道路標識についても学びます。
そして、簡単な操作を経た後に複雑な道路での運転を始め、最終的には新しい場所への運転にも挑戦していきます。
私はまだたどりつけていませんが、何度も難しい運転を繰り返せば、慣れるのでしょう。
英語学習でも同じようなアプローチが効果的です。
まずはフォニックスと文法を学んで、基本的なルールや語彙の習得から始め、それらを駆使した各種スキルの練習を重ねます。
そして、より複雑な表現や状況での英語使用に挑戦し、最終的には様々なトピックや場面での自然な英語コミュニケーションを目指します。
読む・書く・聞く・話す、これらすべてにおいて、たくさん練習して、まんべんなく英語力を高めていく必要があります。
車の運転も、英語の学習も、無理ない学習プランを経て徐々に難易度を上げていくことで、自信と能力を同時に育てていくことができるのです。
効果的な学習方法の提案
今日は、英語学習を車の運転に例えて、効果的な学習方法を具体的にご提案させていただきます。
フォニックスの学習
まず、いつもお伝えしているように、フォニックスの徹底です。
車の基本操作を覚えるように、英語の音と文字のルールを徹底的に学びましょう。
これにより、新しい単語を見ても正確に発音できるようになります。
車の運転で言えば、エンジンをスタートさせ、ブレーキやアクセルを間違えずに踏み、ギアを管理するという、基本的な操作にあたる部分です。
文法の学習
そして、こちらもいつもお伝えしている内容ですが、文法学習です。
文法は文の仕組みを学ぶ基本的なルールです。
フォニックスをいくらがんばって英語の発音が良くなったり文字を読めるようになったりしても、文法がわからなくては英語は操ることができません。
車の運転で言えば、道路標識を学んだり、スピード規制のルールを学んだり、そういったことに該当するのではないでしょうか。
ここまでは「最低限必要」なこと
フォニックスと文法の学習、非常に基本的な大事な内容ですが、これは、「最低限必要」なことです。
フォニックスと文法が完成しないと英語の土台がない状態になってしまいます。
でも、この2つができたからといって、英語が即、使えるというわけでもありません。
フォニックスと文法は、英語の各種スキルを練習していくための最低限の下地なのです。
フォニックスと文法がある程度理解できている状態というのは、車の運転でいえば、教習所での学びが終わった時点ではないかと思います。
最低限の基礎はできて、ここから実践的な練習が始まる段階です。
反復練習の重要性
英語も運転も土台ができたら、大事になるのは、反復練習です。
運転で同じルートを何度も走るように、英語学習も、基本的な表現や文法パターンを繰り返し練習しましょう。
これにより、考えなくても自然に英語が話せる・書けるようになります。
こういうモードに入ってしまえば、そこに意識を向けることなく、他の苦手なところに集中できるので、学習もどんどん発展していきます。
実践的な環境での学習
そして、実践的な環境での学習も欠かせません。
教習所から実際の道路に出るように、英語も、実際の英語使用環境に移行していくことが大切です。
小学生のお子さんの場合は、いきなり外国人と話すと緊張してしまう場合もあるので、慎重に慣れていく必要があります。
私の教室でも、いつも私ばかりと話しているとそれ以外の人と話すのが難しくなってしまうかもしれないので、ネイティブの提携講師との会話練習なども取り入れています。
ミスを恐れないこと
運転では、致命的なミスは許されることではありませんが、小さなミスや「ヒヤリハット」を繰り返して反省していくことで、徐々に上達していく場合があります。
英語学習は命にかかわることも少ないでしょうから、もっとミスを恐れずに積極的に練習していくことが大切です。
たくさん間違えてもいいので、繰り返して練習していくことこそ、上達への近道だと思っています。
定期的な確認
車の免許は更新していく必要があります。
ゴールド免許であっても、更新時には短い研修が求められますね。これは、運転が日常化すると忘れがちな重要なこと(主に交通事故を避けるため)を忘れないで運転していく必要があるからです。
英語も、定期的に自分の実力を確認し、学んだことを復習し、得意なところや不得手な分野を自覚することで、さらなる成長が期待できます。
私の教室では、お子さんの実力を確認するための「個人セッション」を定期的に行い、すべてのプロンプトを外した状態でお子さんがどれくらい理解できているか、応用できるかを確認しています。
プロンプトについてはこちらのブログで詳しく書いていますのでぜひご覧ください。
大人はニーズに合わせて、子どもは全方向から
車の運転では、車を通勤で使う人、長距離ドライブを楽しむ人、レースを目指す人など、目的に合わせて練習方法や注意点が変わってきます。
私のようにあまり運転が得意でなくても、いつも通っている場所に車で行きたい場合などは、その目的に合わせた練習をすれば十分に用が足りるのです。
英語学習も、大人の場合は、目的はそれぞれでしょう。
ビジネスで使用したい人、海外旅行を楽しみたい人、英語の映画やドラマを字幕なしで楽しみたい人など、目的に応じて学習方法を調整する必要があります。
でも、お子さんの場合は、話が違います。
お子さんが将来、どのように英語を活用して生きていくのかは、まだわかりません。
ひとつわかっていることは、お子さんが大人になる頃は、今よりもずっと英語が必要不可欠な世界になっている可能性が高いということです。
そのために、最初から「会話だけできればいい」「とりあえず読み書きができればいい」と、お子さんの英語の方向性を定めてしまうことは非常に危険です。
お子さんにより多くの可能性を残せるようにするためには、初めから、適切な方法で全方位に展開可能な学びを得ることができると理想的です。
継続は力なり
車の運転も英語学習も、結局のところ「継続は力なり」という言葉に尽きます。
最初は意識的に行動しなければならないことも、繰り返し練習することで自動的にできるようになります。
車を運転するとき、ギアチェンジやブレーキ操作を意識せずにできるようになるのと同じように、英語も練習を重ねれば、文法や語彙を意識せずに自然に使えるようになります。
フォニックスのルールを学ぶのは最初は大変ですが、慣れれば意識せずに新しい単語も正確に読めるようになります。
単語も練習を重ねれば自然に書けるようになりますし、文法や語彙を意識しながら文を組み立てていた段階から、練習を積み重ねることで流暢に話せるようになります。
重要なのは、ひとつずつ、こうした「自動モード」でできることを増やしていくことです。
基本的なことが自動的にできるようになれば、より高度な内容や新しい挑戦に集中できるようになります。
小学生の頃から英語の「運転」を正しい方法で練習していれば、大人になるころには余裕のある運転ができるはずです。
新しい言語を学ぶことは、新しい世界への扉を開くことでもあります。
時には難しく感じることもあるでしょうが、一歩一歩着実に前進していけば、必ず目標に到達できます。
お子さんたちにはぜひ、その喜びを感じてほしいと願っています。
ペーパードライバーでも大丈夫!
免許を取得したけれど長年運転していなくて「ペーパードライバー」の状態になってしまった人もいると思います。
英語でも、「昔習ったけれど英語は全然できない」という保護者の方に多くお会いします。
英語の「ペーパードライバー」になってしまった状態と言えるでしょう。
運転では「ペーパードライバー」を馬鹿にする人もいますが、「ペーパードライバー」は一度きちんと免許を取ったという証拠です。
私も、一時はペーパードライバーだったのです。
私はアメリカで高校に通っていた時に運転免許を取得し、その後日本で免許を書き換えたのですが(当時は簡単にできましたが、その後に法律が変わって、日本での書き換えはできなくなったと聞いています)、日本での運転は道が狭く左側通行にも慣れず、怖くて、長年ペーパードライバーでした。
それでも、運転の基礎は一回でも身についているので、のちに練習を重ねて日本で何とか運転できるようになりました。
英語に関しては、保護者の方も、必ず昔、学んだことがあるはず。
その方法が間違っていたり、練習が不足したりして今は英語が定着していないのかもしれません。
でも、英語は、大人になってから始めても決して遅くはありません。
むしろ、学習の目的が明確で、自己管理能力も高い大人だからこそ、効率的に上達できる可能性もあります。
英語の「ペーパードライバー」になってしまった保護者皆さん。
あきらめないでください。
私がそうした保護者の方におすすめしたいのは、お子さんと一緒に英語学習の旅をもう一度楽しんでみませんか?ということです。
お子さんの成長を見守りながら、一緒に英語を学ぶ旅。
中目黒スマイル英語教室では、そんな旅を楽しんでいる保護者の方も大勢いらっしゃいます。
「小さいときにこういう教室で学びたかった!」というご感想をいただくことが多いのですが、私にとってはとても嬉しいお言葉です。
お子さんの英語学習を保護者の方もぜひ一緒に楽しんでみましょう!
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