英語教室、知っておきたい「賢い使い分け」
こんにちは。中目黒スマイル英語教室の田中彩子です。
今回は、効率的な英語学習のために知っておきたい「賢い使い分け」について、私の教室のケースを例にお伝えします。
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ここでお伝えする「賢い使い分け」というのは、英語学習のさまざまな要素のうち、「教室ですること」と「家でもできること」をきちんと使い分けましょうということです。
「教室でしかできないこと」とは
お子さんが通う英語教室、「教室でしかできないこと」にきちんと時間を使えていますか?
実際には多くの教室で、ご家庭でもできる学習、またはご家庭で行ったほうが効率の良い学習のために、貴重なレッスン時間を使ってしまっているのです。
本来、教室には「教室だからこそできる学び」があるはず。
そんな思いを持ちながら、教室を探している保護者の方も多いのではないでしょうか。
実は私も、英語教室を開講する前に、自分の子どものために最適な教室を探していました。
でも、見学にいくと、「せっかくの授業時間なのに、家でもできることに時間を使ってしまっている」 「せっかく皆で集まっているのだから、もっとほかのことをすればいいのに」と感じるようなスクールが多かったのです。
満足できる場所が見つからなかったので自分で教室をスタートすることになったのですが、そんな背景から、教室立ち上げ当初から、レッスン時間をどのように使うかについては深く考えて実践してきました。
私の教室で具体的に実践してきたのは、「教室でしかできないこと」と「家でもできること」を明確に区別することです。
これにより、お子さんの英語学習効率が大きく向上することもわかってきました。
今回は、具体的に「教室でやるべきこと」と「家でもできること」とはどのような内容なのか、お伝えしていきます。
教室ですること
「教室ですること」とは、家ではできない、教室でしかかなえられないような学習です。
私の教室では、レッスン中にこうした内容に優先的に取り組んでいます。
主体的な学びをサポートする活動
教室では、お子さんが「自分で考え」「自分で気づく」プロセスを大切にしています。
講師が一方的に教えるよりも時間がかかる学習方法なので、学ぶ時間が豊富にある小学生のうちに特におすすめの方法です。
具体的には次のような内容を丁寧に学習しています。
- フォニックスは、口の形や音の出し方、その不思議や面白さを子どもたちが感じられるように日本語と英語の対比も含めながら学びます。
- 文法は、子どもたちが無理なく積み上げられる順番で、好奇心を刺激しながら新しい内容を学びます。
- 会話やプレゼンテーション、語彙の学習などにおいても、根幹となるフォニックスや文法の知識を復習し、子どもたちの「なぜそうなるの?」という疑問を大切にしながら学びます。
- 全般に、個々の理解度に合わせたヒントの出し方をすることで、ひとりひとりに合わせた主体的な学びをご提供します。
これらは、経験豊富な講師がその場で適切にサポートすることで、より効果的な学びとなります。
インタラクティブな学習活動
教室ならではの「人との関わり」を活かした学習を重視しています。
通室の生徒さんのみならず、オンライン参加の生徒さんも同時に同じ条件で学べるように、教室環境を整備しています(詳しくはこちらでご案内しています)。
「人との関わり」とは、具体的には次のような内容です。
- 講師から生徒に指導を行う場合には、一方的に教えるのではなく子どもたちの主体性を大切にする上記の学びを重視しつつ、子どもたちが講師とのやりとりを楽しみながら学べる雰囲気づくりを大切にしています。
- 必要な場合には、特に発音などについて即時フィードバックができる環境を準備しています。
- 生徒同士のグループ活動やペアワークを通じた実践的な会話練習を行っています。ペアワークとグループワークを融合させた会話練習も、プレッシャーなく皆が同時に練習できる方法として子どもたちに人気です。
- 他の生徒を意識した意見の表明や、プレゼンテーションを行う機会を設けています。
- 他の生徒の発言から学ぶ機会を多くつくっています。
家でもできること
家でもできることは、家庭で学習したほうが、教室でのより豊かな学習につながります。
復習や反復練習
レッスンで学んだことの復習や反復練習は、ご自宅での自習学習に取り入れると効果的です。
具体的には、次のような活動になります。
基本的には、講師のサポートなしにも子どもたちが自分たちでできる内容です。
私の教室では、時間が許せばこれらの活動をレッスン内で短時間行うこともあります。
でも基本的には、こうした内容はご家庭で学習していただいたほうが、生徒さんの全体的な学習時間を有効的に使えて、定着も良くなります。
- 学んだ単語の暗記や復習
- フォニックスの復習、学んだ発音の反復練習
- 文法問題の反復練習
デジタル教材を活用した学習
ご家庭では、生徒さんの都合に合わせてデジタル教材を取り入れていただくのも効果的です。
私の教室では、子どもたちが「新しいこと」を学ぶときには、基本的にはレッスン内で学ぶのですが、お子さんの発達や年齢によっては、動画学習を取り入れたほうが効率よく学ぶこともできます。
私の教室では、以下のような家庭学習用の動画学習もご提供しています。
- フォニックスの学習や発音練習用の動画教材
- 基礎から文法を網羅する文法学習教材
- 自分のレベルに応じた反復練習を行うためのドリル
- オンライン多読
- レッスン内容を振り返りたい生徒さん向けには、レッスン録画のご提供
一歩進んだ会話練習
さらに、私の教室では、生徒さんがご自宅からもほかのクラスメイトとつながりを感じながら会話練習できるように、「コミュニティ・ラーニング」という新しい会話練習も取り入れています。
英語学習の理想的なサイクル
このように、英語教室で学ぶべきことと、ご家庭で継続できることを分けて両輪として続けていくことで、お子さんの英語学習をさらに効率良く強化することができます。
「ほかでは学べない大切なこと」「その教室でしか得られない学び」を効果的に提供している教室で大事なことを学び、それをご家庭で復習して定着を高めるようなスタイルが理想的です。
また、今では、小学校でも英語教育が行われています。
学校の授業で行っているようなことで足りるような内容は、教室のカリキュラムから省き、学校で学んでいることをベースにさらに英語力を高めていけるような指導を提供するような柔軟性があるとさらに良いですね。
学校での英語学習や、社会で必要とされる力などは絶え間なく変化していきます。
本当に生徒さんのことを考える教室は、そうした変化をモニターし、それを考慮して子どもたちに必要な学習を柔軟に調整していく必要があります。
今、お子さんが英語学習をしている場合は、教室がどのようなレッスン時間の使い方をしているか、今一度確認されることをおすすめします。
お子さんがこれから英語学習を始める場合には、ご家庭で英語教室に求める内容を明確にして、ご希望に合う教室を選びましょう。
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