お子さんひとりひとりに合わせた家庭学習のすすめ

英語学習

お子さんひとりひとりに合わせた家庭学習のすすめ

こんにちは。中目黒スマイル英語教室の田中彩子です。

今回は、効果的な英語学習に欠かせない「家庭学習」について、私の教室での例を交えながらお伝えします。

保護者コンサルテーションから

私の教室では、保護者の方と定期的にコンサルテーション(面談)を行い、教室での様子をお伝えするとともにご家庭での学習についても伺っています。今年もおひとりずつ面談を行いました。

ご家庭での学習の様子を伺うと、きちんとひとりでできている生徒さんもいれば、保護者の方がサポートしてくださっているおかげでがんばっている生徒さんもいれば、なかなか難しい生徒さんもいる、という状況です。本当にお子さんによってさまざまです。

お子さんが英語を身につけ、使えるようにしていくためには、きちんと設計されたレッスンを受けていただくのはもちろん、ご家庭での継続的な復習や練習が不可欠です。

ご家庭での取り組みが難しいお子さん

「レッスンありき」なのはもちろんですが、ご家庭での取り組み方によって、レッスンの内容が定着していくかどうかについては、大きな差が出てきます。

でも、ご家庭での取り組みが難しいお子さんも多いのです。

私も、英語の学習ではないのですが、お子さんたちの気持ちがわかる経験をしています。

今年に入ってから、肩をいためて、その治療で整形外科に通院しています。痛みがひどいときには毎週、注射に通いました。

医師からは「週1回の治療に加えて、毎日の自主トレーニングが重要」と言われて、やり方を丁寧に教えてもらいました。でも、それにもかかわらず、なかなか習慣化できずに困っています。

注射には即効性もあるので、その週1回の治療に通うだけで安心してしまい、日々行うべき大事な運動ができず、結果として症状の改善が遅れているのです。

毎日運動に取り組めば、もっと早く肩の痛みがとれていく。理屈では分かっているのです。でも、正直なところ、なかなか習慣化できていません。

「週1回きちんと通院しているから大丈夫」という安心感。 「今日は疲れているから、明日やろう」という先送り。 「たまには休んでも問題ないだろう」という甘い考え。

結果として、症状の改善が思うように進まず、通院期間が長引いてしまっています。

この経験を通じて、私は英語を学ぶ子どもたちの気持ちが、より深く理解できるようになりました。

週1回の英語レッスンも、週1回の通院と同じです。「レッスンに来ているから大丈夫」という安心感。保護者の方にも、お子さんにも、共通するかもしれません。

その場では確かに新しい知識を得て、基本的な練習もできます。でも、それだけでは本当の意味での「定着」は望めないのです。

レッスンと家庭学習の役割

ここで改めて、レッスンと家庭学習の本質的な役割をご紹介します。

レッスンとは、生徒さんたちが、講師の助けを得ながら、新しい知識を学び、理解し、基本的な練習を行う場です。苦手なところは復習も行います。しかし、それだけでは不十分です。

学んだことを実際に使えるようになるためには、ご家庭での復習や練習が不可欠なのです。

私の教室では宿題も細かく設定して手厚いフォローアップを行っていますが、提出が不要な宿題もあります。日常的な地道な練習です。そして、そういう練習こそが、提出すべき宿題よりも大事なことも多いのです。

ご家庭での地道な練習の積み重ねで、英語の強い根幹をつくる「幹」がつくられていきます。

さまざまなタイプの生徒さん

私の教室に通う生徒さんたちを見ていると、実にさまざまなタイプがいます。

家庭学習を自主的に行えるお子さんもいれば、あまり乗り気ではないけれど頑張っているお子さん、そして正直なところ苦手意識を持っているお子さんもいます。

人それぞれ興味や関心が異なり、学習スタイルも違うので、当然のことです。

私の教室の生徒さんたちを数名、ご紹介します。

自分でどんどん進められる

Aちゃん(小学4年生)は、教室からの帰り道で習った表現を早速使ってみようとする積極派。家でも保護者の方が言わなくても自主的に宿題に取り組み、日々のルーティンにも英語学習をうまく組み込んでいるので、非常に定着が良いです。どんどん上達しています。

紙媒体の教材が苦手

Bくん(小学5年生)は、英語自体はとても好きで、レッスンにも毎回張り切って参加してくれます。でも、ご自宅では紙の教材での学習があまり得意ではありません。スマートフォンやタブレットを使った学習の方が、はるかに意欲的に取り組めるタイプです。

体を動かすのが大好き

Cちゃん(小学3年生)は、とにかく体を動かすのが大好き。じっと座って勉強するのは苦手ですが、歌やダンス、ゲーム感覚の活動なら、集中して取り組むことができます。主に英語の歌を通じて、スピーキング力が大きく伸びています。

ひとりずつに合わせた家庭学習のアプローチ

このように、子どもたちの学習スタイルは千差万別。これは決して良い悪いの問題ではなく、その子の個性として捉えるべきものです。

そこで重要になってくるのが、「個々の生徒に合わせた家庭学習のアプローチ」です

これについて、私の教室ではさまざまな取り組みを行っています。

そのなかから、いくつかご紹介します。

デジタル英語ドリル

紙の教材での学習に苦手意識を持つお子さんのために、デジタル英語ドリルを開発しました。

紙媒体を使う代わりに、同じ目的を持った学習を画面をタップして進めることができます。

保護者面談で「今までなかなか取り組めなかった復習を、自分から進んでやるようになりました」「ドリルなら毎日やっています」というお声をいただき、大きな喜びを感じます。

英語ゲーム

復習の意欲を高めるための英語ゲームも開発しました。

「ゲーム」と聞くと、学習とは相反するものと考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、適切に設計された教育的ゲームは、子どもたちの学習意欲を高める強力なツールとなります。

「高得点とれました!」というスコアのスクリーンショットを送ってくれる生徒さんもいて、とても嬉しいです。

教育的な英語ゲームは現在も開発中です。学習内容とゲーム要素のバランス 、レッスンで学んだ内容との連携、適度な難易度設定、達成感が得られる仕組み、継続的なモチベーション維持の工夫などを重視して開発を進めています。

すべて、教室で開発したオリジナル教材です

ドリルも、ゲームも、私がすべての学習要素を設計して、レッスンや学習計画に沿って復習・練習できるように、内容を確認しています。

英語学習教材を選ぶときに気をつけたいこと

現在、世の中には英語学習教材があふれています。お子さんたちが使えるものは、大量にあるでしょう。

しかし、ご家庭で教材を選ぶ場合には気をつけなければならないポイントがあります。

きちんと設計されていること

子どもの発達段階や学習プロセスを考慮して設計された教材でなければ、効果的な学習は望めません。日本人のお子さんなら、日本人のお子さんの英語学習に必要な内容として設計された教材であることが必要不可欠です。

学習内容と連動していること

市販の教材をご家庭での学習に用いる場合、レッスンで学んでいる内容と連動していて、相互に補完し合う関係にあることが重要です。バラバラな教材を使用すると、かえって混乱を招き、理解が進まなくなってしまう可能性もあります。

学習の目標が明確であること

「なんとなく」ではなく、具体的な目標に向かって段階的に学習を進められる教材である必要があります。そのためには、その教材が明確な目的をもって設計されたものであることが大切です。

適切な難易度であること

教材の難易度は、簡単すぎても難しすぎても効果がありません。お子さんの学習状況に合わせた、適度なものに設定されていることが大切です。

続けられること

お子さんが継続できるのが一番ですが、「やりすぎて挫折」してしまうのは最悪です。無理のない範囲で、着実に続けられる量を設定することも重要です。

ひとりひとりに合わせた学習プラン

お子さんの性格や興味を理解し、ご家庭での学習環境に合わせた、個別の学習プランが必要です。

私の教室では、これらの要素を考慮しながら、生徒さんひとりひとりに合った学習プランが作成できるよう、現在、さらなる教材開発も進めています。子どもたちの可能性を最大限に引き出すためには、多様な学習アプローチが必要だと考えているからです。

お子さんに合う学習法を見つけるために

お子さんに合った学習法や学習教材をお探しの方は、ぜひ、興味のある英語教室に聞いてみましょう。

適切な教室が見つからない場合には、中目黒スマイル英語教室にご相談ください。

私の教室では、紙の教材での学習に苦手意識があるお子さん、スマートフォンやタブレットの操作が得意なお子さん、ゲーム感覚で楽しく学びたいお子さん、毎日少しずつ、無理なく続けたいお子さんなどに、新しい教材をご利用いただいています。

保護者の方は、ぜひお子さんの学習スタイルや興味を観察しながら、まずは、お子さんと一緒にさまざまな学習方法を体験してみてください。

人それぞれ、家庭学習のスタイルは違って当たり前。

無理のない家庭学習の習慣づけにチャレンジしてみましょう。

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