小中学生におススメの英語辞書|語彙力がぐんぐん伸びる理由と選び方
お子さんの英語学習で悩んでいる方へ
小中学生のお子さんの英語学習で、こんなお悩みはありませんか?
💭スマートフォンや電子辞書で単語を調べても、すぐに忘れてしまう
💭語彙力がなかなか伸びない
💭英語の辞書をどれを選べばいいかわからない
最近では、デジタル機器が普及する中で、紙の辞書を使うお子さんは少なくなっています。
スマートフォンや電子辞書、ネットで気軽に使える辞書類は、確かに便利で早いのですが、子どもたちがこうした方法のみに頼って知らない言葉を調べていることに、英語講師として大きな危機感を感じています。
たった一つの単語を調べるのに、画面をタップするだけ。この「便利さ」が、実は子どもたちの英語力を奪っているのではと感じています。
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今回の記事を、動画でご覧になりたい方はコチラ
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辞書を変えたら変わった!
私の世代は、紙の辞書を使って英語を学びました。インターネットも携帯電話も普及しておらず、当時は当たり前のように紙の辞書を使っていました。
今考えると、確かに面倒でした。目的の単語を見つけるまで、何度もページをめくり、時には数分かかってしまうこともありました。でも、その「面倒さ」が、実は貴重な学習機会だったのです。
一つの単語を探すために何十もの単語に出会う。そして、その過程で、思いがけず新しい表現を覚える。
今思えば、それが自然な語彙力の向上につながっていたのだと実感します。
自分自身の経験に照らし合わせて、デジタル機器しか使わない子どもたちの英語学習法に危機感を覚えた私は、教室の生徒さんたちに、紙の辞書を使用するようつよく推奨しました。
宿題に取り組む際にも紙の辞書を使ってほしかったので、ご家庭での理解を求めるため、保護者の方にも紙の辞書のメリットについて動画を作成してお送りしました。
小学校では、国語の勉強に、国語辞典や漢字辞典など紙の辞書を使っています。それと同じように、または外国語であるからこそ、それ以上に、英語学習でも紙の辞書は当たり前に必要とされるべきなのです。
私の教室では、辞書を使って学習できるレベルの子どもたちには、「紙の辞書の使い方」という特別レッスンを実施しています。
実際に、習慣的に紙の辞書を使い始めた子どもたちは、大きく変わりました。辞書を引く過程で関連語や派生語に出会うことが増え、それが語彙力の向上に大きく貢献したのです。
紙の辞書を使うメリットとは?
このように、私の教室では、「紙の辞書を使って当たり前」という環境をつくっています。最初は戸惑う生徒も多いのですが、これには重要な教育的意図があります。
語彙力が自然と増える
紙の辞書では、目的の単語を見つけるまでに、たくさんの単語が嫌でも目に入ります。
それを通じて、「あ、この単語こんな意味があったんだ」「この表現面白いな」というような、語彙に関する発見が自然と増えていくのです。
似たようなスペルの単語を連続して見る機会も増えるので、スペリングの定着にも効果があります。
英語学習の基礎力がつく
紙の辞書は、使い方自体が英語学習の基礎となります。
たとえば、こんなスキルが自然と身についたり、お子さんが興味を持ってレッスンで質問してくることが増えます。
- アルファベット順の理解
- 発音記号の読み方
- 品詞の区別
- 例文の活用方法
これらは、英語学習の土台となる不可欠な基礎力となります。
学ぶ姿勢が変わる
紙の辞書を使うことで、子どもたちに「能動的に学ぶ」姿勢が生まれます。
スマートフォンのように画面をタップするだけではなく、自分でページをめくり、単語を探し出す過程が学習意欲を刺激します。
また、集中力を養う効果も期待できます。
小中学生向け・おススメの英語辞書
私の教室では、特に小学生から中学生には、ジュニアアンカーの「英和・和英辞典」をお勧めしています。
辞書を読むことが趣味だった私の英語学習経験や、長年の英語指導経験から、小中学生の生徒さんたちにはこの辞書が最適だと確信しています。
ジュニアアンカーの「英和・和英辞典」には次のような特徴があります。
- 基礎的な語彙が充実している
- 重要単語が一目でわかる
- 子どもが興味を持てる挿絵や解説が多い
- 英和・和英が一冊で持ち運びに便利
- 価格が手頃
ただし、こちらの辞書に使われている日本語の漢字などが読めないお子さんには使用が難しいので、お子さんの学年や学習状況に応じてご判断ください。
紙の辞書の活用法|効果を最大化するコツ
実際に紙の辞書をどのように使用するかについて、教室の生徒さんたちにはゲーム性を持たせたアクティビティから始め、「辞書と仲良くなる」方法をお伝えしています。
教室で学んでいるフォニックスや文法、会話と連動している内容も多いです。
こちらのブログでは、教室生以外のお子さんたちにもご活用いただけるような一般的なコツをお伝えします。
1. 毎日の学習に取り入れる
宿題や授業の復習時に、必ず紙の辞書を使って調べる習慣をつけましょう。最初は時間がかかるかもしれませんが、徐々に効率が上がります。
2. 付箋やメモを活用する
わからない単語や、気になった表現には付箋を貼ったりメモを取ることで、あとから復習がしやすくなります。
3. 例文を音読する
辞書の例文を活用し、音読することで発音や使い方も自然に身につきます。
今すぐ始めましょう!
紙の辞書を使い始めるなら、最適のタイミングは「今」です。
デジタル機器への依存が進む前に、正しい学習習慣を身につけることが大切です。
最初に面倒くさいことに慣れておけば、後から簡単な方法に移行するのは簡単ですが、逆は難しいです。
私は決して、スマートフォンや電子辞書を完全に否定するわけではありません。私自身も大いに助けられています。
しかし、基礎づくりの段階では、紙の辞書での学習を強くお勧めします。
それは、次世代を担う子どもたちの、かけがえのない「学びの機会」を守ることにつながるからです。
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