中1「英語の壁」でつまずかないために!小学生のうちにできる準備
中1の英語が「急に難しくなる」問題
以前も「全員が通る道!中1の英語の壁とは?」というこちらの記事でお伝えしましたが、
中学校に入学したときに、英語が突然難しくなって困っているお子さん がとても多いです。
保護者の方からも、実際にこんなご相談をよくいただきます。
💭「中1の夏ですが、英語についていけなくなっています。夏休みにレッスンを受けさせたいです」
💭「小学校高学年(5~6年生)ですが、中学の英語が難しいと聞いて不安です。今から英語を学ばせても間に合いますか?」
そこで今回は、
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中1の「英語の壁」として、具体的に何が難しいのか
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その壁につまずかないために、小学生のうちからどんな準備ができるのか
この2点についてお伝えします。
今回の記事を、より詳しく動画でご覧になりたい方はコチラ
中1で一番大きいのは「文法の壁」
まず「英語の壁」として一番大きいのが、文法の壁 です。
今は小学生も学校で英語が教科化され、授業で英語に触れるようになっていますが、
小学校の英語学習で「文法」を意識することはほとんどありません。
一方で、中学校に入ると、いきなり本格的な英語学習が始まります。

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文法とは「文の仕組み」のこと
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英語の文の仕組みと、日本語の文の仕組みは、ルールがまったく違う
小学校で英語活動が増えていたり、スピーキング中心の英会話教室に通っていたりしても、
英語の文法・文の仕組みは「自動的に」身につくわけではありません。
英検の5・4・3級あたりに合格しているお子さんでも、
文法に関しては「なんとなくの感覚」で解いているケースが多く、
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自分の言葉で説明できる
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正確に使い分けられる
というレベルに達していないことがよくあります。
子どもたちが最初につまずく「be動詞と一般動詞の壁」
中1になったとき、子どもたちが一番つまずきやすいポイントがあります。
それが 「be動詞と一般動詞の違い」 です。

be動詞の文の例
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I am happy.
→ 「私はうれしいです」
一般動詞の文の例
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I like soccer.
→ 「ぼくはサッカーが好きです」
be動詞と一般動詞の問題点
どちらも主語は I(私・ぼく)で、小学校でもよく出てくる表現です。
日本語にすると、どちらも「〜です」で終わりますが、英語の文の形はまったく違います。
この違いを中学校で学ぶのですが、実際には、
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学んでも、長期にわたり、使い分けができない
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なんでもかんでも be動詞をつけてしまう
というお子さんがとても多いのです。
なぜ、いつも 「I am」と言ってしまうのか?
理由のひとつは、小学校で
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I am 〜.
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I’m 〜.
という表現を、大量に練習すること にあります。
その結果、
「I のあとには am が来るものだ」
と、口や耳が「自動的に」覚えてしまうのです。

そのため、
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I am like soccer.
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I am play tennis.
のように、本来は一般動詞を使う場面でも、全部be動詞を入れてしまう パターンがよく見られます。
授業中、大勢の中でお子さんがこうした表現を言っていても、
先生の耳には届きにくく、そのまま定着してしまうことも少なくありません。
You are / He is / It is についても同じです。
教科書改訂で、さらに難しくなった中1のスタート
現在の中学校の英語教科書は大きく改訂されており、
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最初のページから「be動詞」と「一般動詞」が同時に出てくる
ことが多くなっています。
これは、
「小学校ですでに be動詞と一般動詞について学んでいる」
という前提でカリキュラムが組まれているためです。
しかし実際には、
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小学校で be動詞と一般動詞をきちんと学んでいない
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むしろ「なんでも be動詞を使うクセ」がついたまま中学に進学している
というお子さんも少なくありません。
そこに、中学でさらっと
「be動詞と一般動詞は違いますよ」
と説明されただけでは、子どもたちは混乱してしまいます。

be動詞と一般動詞の違いは「英語のど真ん中」
be動詞と一般動詞の違いは、
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英語の文法の中でも、最も基本で、最も大事なところ だと私は考えています。
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しかも、日本語とは仕組みが大きくちがうため、初心者にはとても難しいポイント です。

英検でいえば 5級レベル の内容ですが、
この部分をいつまでも間違え続けているお子さんは、実際かなり多い印象です。
さらに、
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be動詞にも一般動詞にも、それぞれ肯定文・否定文・疑問文がある
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文の作り方が、すべて少しずつ違う
といった理由から、
途中でこんがらがってしまい、ますます英語が苦手になってしまうこともあります。
小学生のうちにできること
では、この be動詞と一般動詞の壁 につまずかないために、
小学生のうちに何ができるでしょうか。
理想を言えば、小学校の段階で、ある程度この違いを学べるとよいのですが、
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英語の教科化が急に始まったこと
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中学英語との連携が十分でないこと
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先生方の人手不足
などもあり、現状ではそこまで丁寧に教える体制になっていないのが実情だと思います。
(これは先生方の努力不足ではなく、制度設計の問題です。)
そのため、現時点では、
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小学生のうちから、文法をきちんと学べる英語教室に通う
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または ご家庭で保護者の方が少しずつ教える
という形でカバーしていく必要があると感じています。

私の教室での指導法:be動詞と一般動詞
私の教室では、小学生に
「be動詞」「一般動詞」
という言葉だけで教えるのは難しいので、
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それぞれに 色と形がはっきりした図形 をあてはめて
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図形を使って文の形を教える
という方法をとっています。
たとえば、
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be動詞の文の形 → ある特定の図形
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一般動詞の文の形 → それとは違う図形
というように、視覚的に区別できるようにしている のです。
低学年の子どもたちでも、
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むずかしい文法用語は知らなくても
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図形なら見分けがつきやすい
ので、
「英語の文には、2種類のかたちがあるんだ」
ということを、体で覚えていく ことができます。

ここをしっかりステップを踏んで練習していくことで、
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「この文は be動詞を使える」
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「この文は be動詞を使ってはいけない」
という感覚が育ち、その後、
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肯定文・否定文・疑問文が
それぞれどんな形になるのか
も、図形を通して理解していく ことができるのです。
高学年になり、理解が深まってきたら、少しずつ図形を外していき、
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言葉だけの説明でも文法が理解できる
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中学に入ってもスムーズに教科書を読める
という状態を目指しています。
私の教室での指導法:その他、文法学習に必要なこと
英語の文法を学ぶうえで欠かせないのが、
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名詞
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形容詞
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動詞
といった 品詞の理解 です。
これも、私の教室では 図形を使って学びます。
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低学年のうちは、図形や色でイメージをつかむ
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高学年になったら、きちんと用語も導入する
という流れで、
中学に入ったときに「文法用語でつまずかない」状態
を目指しています。
また、
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「中学校では、こういう英語学習が始まるよ」
ということも、事前に子どもたちにしっかり伝え、
心構えを持ったうえで中学英語に入っていけるようにする
ことも大切にしています。
それだけでも、子どもたちにとって 「英語の壁」の高さはかなり変わってきます。

ご家庭でできる「be動詞と一般動詞」の準備
では、ご家庭で準備をする場合、何から始めればよいでしょうか。
ポイントは、
どんどん先取りして難しいところまで行くのではなく、
まずは基礎固めに時間をかけること です。
具体的には、次の3点を伝えられると大きな違いになります。

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英語には、
be動詞を使う文と、一般動詞を使う文がある こと -
どんなときに be動詞を使うのか
-
どんなときに be動詞を使ってはいけないのか
これだけでも、小学校の英語の教科書などを使いながら、
少しずつお子さんに伝えていくことは可能です。
中学校に入ってから、
いきなり「be動詞と一般動詞の使い分け」という荒波に放り込まれるのか、
それとも、
「あ、これ、小学生のときに聞いたことある!」という状態でスタートできるのか、
この違いは、お子さんにとってとても大きいでしょう。
視覚的な工夫を取り入れると、さらに効果的
その際、言葉だけで説明するのではなく、
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色分けをする
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簡単な図形を使う
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キャラクターを使って説明する
など、お子さんに合う視覚的な工夫 を取り入れると、さらに理解が進みやすくなります。

私の教室では「図形」を使っていますが、
ご家庭では、手書きのカードやシールなど、身近なもので十分です。
まとめ:少し知っておくだけで「壁の高さ」は変えられる
今日は、「中1の英語の壁」の中でも、特につまずきやすい
「be動詞と一般動詞」の文法の壁 についてお伝えしました。
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事前に少し知っているかどうか
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小学生のうちに、ちょっとだけ準備しているかどうか
それだけでも、中1で感じる壁の高さは大きく変わります。
文法の壁については、ほかにも小学生のうちに押さえておきたいポイントがいくつかありますので、この記事や動画の反応を見ながら、また別の機会にお伝えしていきたいと思います。
中目黒スマイル英語教室のブログ・動画では、今後も、
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小学生から中学英語への橋渡し
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英語が「好きなまま」「得意」になれる学び方
-
英語が苦手にならないための工夫
などをお届けしていきます。
お子さんの「中1の英語の壁」が少しでも低くなるように、
少しずつ準備していきましょう。

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