フォニックスって聞くけど何?
フォニックスはいらないって意見があるけど本当?
そんな疑問にこたえます。

子供に英語を教えていると友人に話すと、「じゃあ、フォニックスとかからしてるの?」とよく聞かれます
筆者はフォニックスを知らずのうちに5歳から学んでいました。
フォニックスとは何か。フォニックスって必要なのかについてお話しします。

大学で英語を専門に言語学を理論的に学んだ観点&ビジネス英語を実際に使っている観点からお話しします
フォニックスとは何か
フォニックスは英語でPhonicsと書きます。
端的に言うと、英語の文字と音のルールを学ぶことです。
フォニックスを学ぶと、たとえばPhonicsの”Ph”でどう発音するかなどの勘所が育ちます。
5歳からフォニックスをやった筆者の効果
筆者が英会話ジオスで習ったフォニックスの学習法
歌とカードで覚えました。今でも覚えています。
以下、カッコの中はイメージがつきやすいようにカタカナで書いてみますね。
B says b b Book, (ビー セズ ブ ブ ブゥック)
C says c c Cat.. (スィー セズ ク ク キェャット)
アルファベットと絵がかいてあるトランプのようなカードをフラッシュカードのように歌にあわせて見せられ、音楽にあわせて発音します。

ポイントは発音を意識して丁寧に声に出すこと!
これを毎週毎週やりました。
Oの発音は、「指が3本タテに口に入るくらい大きく縦長に開く」など、言葉で説明されたり、レッスンの中で実際に指を3本口に入れてみたりしました。
フォニックスをやって効果があったか
一定の効果はあったと思います。
少なくとも、フォニックスのカードで習った単語に関しては、何となくこういう発音だということを頭で理解していたし、高校英語の音の聞き取り問題も割と得意でした。
ただし、大学生まで発音上のLとRの発音の区別はつかなかったし、
Foodの/u:/の発音も正しくできていませんでした。

人に指摘され、恥をかきながら矯正しました・・・
余談ですが、LとRの区別がつかないのはけっこう大変なんです。
President ElectionのLを間違えてRで発音しちゃう日本人がいるそうで、日本ツウの外国人から下ネタジョークにされているそうですよ・・・。
ビジネス英語でも、RとLの区別は大切。
「We need to correct the collection month.(回収月を修正しなきゃいけませんよ)」と先日、外国人の同僚に言いながら、Collection(回収)とCorrection(修正)の区別はものすごく意識して話しました。
RとLをごっちゃにすると意味が通じなくなってしまうのでやはり気を付けたいところ。発音するときは私もいまだに気を使います。
フォニックスの欠点
フォニックスのルールを知っているからと言ってすべての英単語を読めるわけではありません。
欠点①フォニックスを意識しすぎる危険性
フォニックスのルールに当てはめて読み上げようと「頭で」考えてしまうことで、
結局なんて読めばいいか分からなくなるという欠点もあります。
欠点②音は変化する
実際にフォニックスのルール通りの発音になるのは75%といわれています。
たとえば、日本人が「てんぷら」と発音するとき、「ん」の発音を
あいうえお表を読み上げるように「ん(n)」と言う人は少ないでしょう。
ほとんどの人は「ん」の音を発音しているつもりで「ん(m)」の音を発音しています。
それと似た現象が英語を話すときにも出てくるのです。
”Did you”というフレーズを見て、フォニックス通りに発音しようとしてもネイティブのようにはなりません。
実際は”ディジュー”と聞こえる人が多いと思います。
フォニックスの欠点を補う対策
フォニックスにこだわりすぎず、英語を活用する中で自然と学んでいくことが大切だと筆者は考えます。
筆者の英語教師は新しい単語は人生の中で5回くらい出会わないと定着しないといっていました。
5回くらい出会わないと新しい英単語を自分のものにできないというのはその英語教師の持論かもしれませんが、筆者も同じ感覚を感じています。
フォニックスの欠点を補うには、とにかく英語のシャワーにたくさん触れさせてあげて、
このことを言いたいときはこういうフレーズを使えばいいんだな、こういう風に発音するんだなということを一緒にインプットできるようにすることです。
フォニックスはいらない?欠点と対策まとめ
フォニックスは一定の効果があり、まったくいらないわけではありません。
でも、フォニックスだけやっておけば大丈夫というのも違います。
フォニックスの欠点を補うためには、英語の単語や文章にたくさん触れさせてこういう時はこういう・こう発音するという勘所を育ててあげることが必須です。
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