英語学習は「ゼロにしない」がいちばん大事

英語学習

英語学習について、最近感じていること

英語学習で、最近とても大切だと感じていることがあります。

それは、

英語の学習を、ゼロにしない

ということです。

もちろん、毎日続けられるなら、それはとても素晴らしいことです。

毎日英語を聞く。
毎日音読する。
毎日少しずつ読む。
毎日単語や表現に触れる。

理想的ですね!
こうした積み重ねが、英語力が大きく伸びていくことは間違いありません。

でも、現実には、毎日続けることが難しい時期もあります。

新学年が始まったばかりで疲れている。
学校の宿題が増えた。
塾や習い事が忙しい。
体調を崩した。
家族の予定が入った。
なんとなく気持ちが乗らない。

子どもにも、大人にも、そういう時があります。

そのときに、

「毎日やると決めたのに、できなかった」
「目標通りに進まなかった」
「もう遅れてしまったから無理」
「どうせ続けられないから、やめよう」

となって、やめてしまうのは、本当にもったいないと思うのです。

毎日でなくてもいい。
目標通りでなくてもいい。
細々でもいいし、途中で空いてしまってもいい。

でも、ゼロにはしない。

続けないよりは、続けたほうがいい。
少しでも英語に触れ続けたほうがいい。
細い糸のようでも、英語とのつながりを残しておいたほうがいい。

最近、私はこのことを、以前よりもずっと強く感じるようになりました。


私が英語をコツコツ続けられた理由

正直に言うと、私はもともと、今のような考え方をしていたわけではありません。

どちらかというと、

「目標を決めて頑張ろう」
「毎日続けよう」
「決めたことは、きちんとやろう」

と考えるタイプでした。

以前は、生徒たちにも、そういうふうに声をかけてきたと思います。

もちろん、それ自体は悪いわけではなく、理想的な学習の仕方だと思います。

目標を決めることは大切です。
毎日続けることも、できるならとても大きな力になります。
英語は、積み重ねの教科です。

私は、自分自身が英語を学んできたときには、「毎日続ける」ができていたタイプでした。

なぜできたのか。

それは、おそらく私が英語が好きだったからです。

英語を聞くことも、読むことも、勉強することも、私にとっては苦痛というより、楽しいことでした。

だから、毎日続けることができた。
長く続けることができた。
その結果、英語力も伸びた。

そういう実感がありました。

だからこそ、以前の私は、

「毎日少しずつ続ければ、必ず力になる」
「だから頑張ろう」

と、かなりまっすぐに考えていたのだと思います。


「続ける」は実は難しい

英語が好きだった私にとって、英語を続けることは、もちろん努力は必要でしたが、苦しいだけのものではありませんでした。

だから以前は、生徒たちに対しても、

「毎日15分くらいなら、頑張れるはず」
「少しずつでも続ければいいのに」
「やれば力になるのに、どうしてやめてしまうのだろう」

と、どこかで思っていたかもしれません。

でも、今は少し違います。

年齢を重ねたり、生活が変わったり、仕事や家庭の状況が変わったりすると、予定通りにいかないことが増えてきます。

若い頃ならできたことが、今は同じようにはできない。

昔なら夜遅くまで頑張れたことが、今は体力的に難しい。

頭では「やったほうがいい」とわかっていても、実際には手が回らない。

そういうことが、自分自身にも増えてきました。

多くの生徒さんや、自分の子どもたちを見ていても、「毎日続ける」が難しいケースがたくさんあり、その理由もさまざま。

全員が英語を毎日コツコツ続けられるわけでもないというケースをたくさん見てきて、「続ける」ということは、思っていた以上に難しいのだと感じるようになりました。


忙しい子どもたち

子どもたちを見ていても、同じことを感じます。

今の小学生、中高生は、本当に忙しいです。

学校があります。
宿題があります。
塾があります。
習い事があります。
友達関係もあります。
家族の予定もあります。
スマホやタブレットなど、気を取られるものもたくさんあります。

保護者世代が同じ年齢だったときと比べると、学ばなければいけないことは増え、情報収集の方法もさまざまで、すべてにおいて速いスピードで進んでいる時代です。

その中で、毎日同じ時間に、同じ気持ちで、同じペースで英語学習を続ける。

これは、思っているよりずっと難しいことです。

大人が思う「たった15分」と、子どもが感じる「毎日15分」は、少し違うのかもしれません。

以前の私は、

「毎日15分なんだから、これくらい頑張ろう」

と思っていたかもしれません。

でも今は、

「毎日15分でも、毎日続けるのは大変だよね」

という子どもの気持ちも、続けようと声がけするのが難しい保護者の方の気持ちも、以前よりわかるようになりました。

これは、英語学習に対して甘くなるということではありません。

むしろ逆です。

本当に続けてほしいからこそ、続けられなくなるような声かけはしたくない。

そう思うようになりました。


英語学習で怖いこと

英語学習で怖いのは、完璧にできないことではありません。

本当に怖いのは、

できないから全部やめてしまうこと

です。

100できないなら0にする。
毎日できないならやめる。
目標通りに進まないなら諦める。

この「0か100か」の考え方は、とても危険です。

英語学習は、0にしてしまうと、再開するハードルが高くなります。

一度完全に離れてしまうと、

「どこから戻ればいいかわからない」
「もう遅れてしまった気がする」
「前にやっていたことも忘れているかもしれない」
「また始めるのが面倒」

となりやすいのです。

でも、1でも残っていれば違います。

週に少しでも聞いている。
時々でも英文を読んでいる。
できる日だけでも単語を見ている。
週末だけでもまとめて取り組んでいる。
疲れている日は音声だけ聞いている。

このくらい細い続け方でも、ゼロとはまったく違います。

英語との接点が残っています。
完全には離れていません。
学習の習慣が、細くても残っていて、「またやろう」と戻ってくる場所があります。

だから私は最近、生徒たちにも、自分の子どもにも、そして自分自身に対しても、

ゼロにしないことが大事

と強く思うようになりました。


基礎英語を続けた経験

新学年が始まって、NHKの基礎英語を始めた生徒さんも多くいます。

私は、やる気のある生徒さんには、基礎英語をすすめることがあります。

なぜなら、私自身が基礎英語にとても助けられたからです。

私が子どもの頃は、今のようにスマホでいつでも聞ける時代ではありませんでした。

基礎英語は、ラジオで聞くものでした。

その時間に聞くために、毎日早起きをしていました。

眠くても起きる。
ラジオをつける。
テキストを開く。
放送を聞く。

それを、何年もほぼ欠かさず続けていました。

今思うと、その積み重ねは、私の英語力にとって本当に大きかったと思います。

英語の音に毎日触れる。
自然な表現に触れる。
短い会話を聞いて練習する。
文法や語彙を少しずつ覚える。
前に習った表現が、別の形でまた出てくる。

こうしたことが、毎日の中で自然に積み重なっていきました。

基礎英語は、いわゆる「英語4技能」のすべてが伸びる教材であり、

英語力の土台を作るうえで有効だと思っています。


基礎英語を毎日聞けない場合

ただ、最近の小学生や中学生を見ていると、毎日きちんと基礎英語を聞くことが難しい場合も多いです。

朝起きるのが苦手。
朝から勉強は難しい。
学校から帰ってきたら疲れている。
宿題がある。
塾がある。
習い事がある。
ごはんを食べて、お風呂に入って、気づいたらもう寝る時間。

その中で、

「毎日15分だから、必ず聞こう」

と言うのは簡単です。

でも、その15分を毎日確保することが、子どもにとっては簡単ではない場合もあります。

そして、ここで分かれ道が出てきます。

毎日できなかったから、やめてしまう子。
毎日はできないけれど、できる範囲で細々続ける子。

この2つは、長い目で見ると、かなり大きな違いになると感じます。

基礎英語は、前の日からストーリーが続いていることもあります。

だから、毎日聞けないと、

「あ、話がわからなくなった」
「昨日聞いていないから、今日はもういいや」
「遅れたから、やめよう」

となってしまうこともあるかもしれません。

でも、そこでやめてしまうのは、本当にもったいないです。

毎日続けていなくても、聞けば必ず何か得るものがあります。

新しい表現を覚えるかもしれません。
前に習った文法が強化されるかもしれません。
聞き取れる単語が増えるかもしれません。
英語のリズムに少し慣れるかもしれません。

私の生徒さんたちを見ていても、たとえ毎日でなくても続けている子は、確実に何かを吸収しています。


実際には、1日または数日飛ばしてしまっても、たいして問題はない場合も多いのです。

私の時代にはなかった「聴き逃し配信」という便利な機能もあります。


「後から追いつく・追いかける」でもいい

今の私は、生徒たちに対して、

「毎日15分なんだから、必ずやりなさい」

というよりも、

「できる限り聞こう」
「無理だったら、週末に追いついてもいい」
「それでも無理なら、翌週からまた始めればいい」
「とにかくゼロにしないようにしよう」

と伝えたい気持ちのほうが強くなっています。

もちろん、毎日できる子は、それでよいのです。

毎日聞けるなら、それは本当に素晴らしいことです。

でも、毎日できない子が、

「自分はダメだ」
「もう続けられない」
「遅れたからやめる」

と思ってしまう必要はありません。

週に3回でもいい。
週に2回でもいい。
週末にまとめてでもいい。
疲れている日はできることだけでいい。
全部わからなくてもいい。

大切なのは、英語とのつながりを切らないことです。

これは、基礎英語に限りません。

英語の絵本でも、音読でも、単語練習でも、文法でも、リスニングでも同じです。

続ける力というのは、必ずしも「毎日完璧にやる力」ではありません。

むしろ、

崩れたあとに、また戻ってくる力

なのかもしれません。


私自身も、「生徒の立場」

実は私自身も、最近まさにこの「ゼロにしない」ということを、自分に言い聞かせています。

今年の4月末から、英語講師向けの指導法の講座に申し込んで勉強しています。

英語を教える仕事をしていても、学び続けることは本当に大切です。

もっと良いレッスンをしたい。
もっと深く英語教育を理解したい。
生徒たちにより良い指導を届けたい。

そう思って、覚悟を決めて申し込みました。

以前も、同様の別の講座に取り組んだことがあります。

そのときは、まだ自分の子どもたちが幼く、翻訳の仕事もしながら勉強していました。

勉強を始められるのは、子どもたちが寝た夜10時以降。

下の子がまだ昼寝をする年齢だったので、夜寝るのも遅く、そこからようやく自分の勉強時間が始まる、という生活でした。

課題を仕上げるために、夜中の2時、3時までかかったことも何度もあります。

今思い返すと、よくやっていたなと思います。


今は時間ができたはずなのに…

その頃から、だいぶ時間が経ちました。

子どもたちは大きくなりました。

日中に育児の時間をずっと取られることは、大幅に減りました。

もちろん、レッスン準備やレッスンはあります。
子どもたちが大きくなったとはいえ、学校関連の用事もあります。
家のこともあります。

それでも、以前に比べれば、日中にも自分の時間が取れるようになりました。

だから私は、

「今なら、もう少し計画的に勉強できるはず」
「昔よりは時間を作れるはず」
「今回はしっかり進められるはず」

と思っていました。

ところが、申し込んだとたんに、自分ではコントロールできない諸事情で忙しくなってしまいました。

思っていたペースで勉強が進まない。
予定していた日に課題ができない。
疲れてしまって、手をつけられない。
気づいたら、1週間以上何もできていない。

そんな状態になりました。

最初は、かなり急ペースで進めていました。

でも、1週間以上ブランクが空いたことで、

「あ、これは思ったペースではできないかもしれない」

と気づきました。

さらに、講座の内容も、思っていたより格段に難しかったのです。


やる気をそがれた瞬間

がんばってゼロから練り上げ、自信をもって提出した課題が、自分の思ったようなスコアではなかったこともありました。

もちろん、学ぶための講座です。

最初から完璧にできないのは当然です。

頭ではわかっています。

でも、自分が生徒の立場になると、やはり少し落ち込みます。

「もっとできると思っていた」
「時間をかけたのに、この程度だった」
「このペースで最後までできるのかな」
「思っていたよりずっと大変だな」

そんな気持ちが出てきました。

そして、「これ、最後まで続けられるのかな」と不安になり、

一瞬、やる気をそがれました。

これは、子どもたちが英語学習で感じることと、とても似ていると思います。

最初はやる気がある。
新しい教材を始める。
目標も立てる。

でも、思ったより難しい。
予定通りに進まない。
結果もすぐには出ない。
少し間が空いてしまう。

そこで、

「もういいや」

となってしまう。

その気持ちが、とてもよくわかりました。


生徒に伝えている言葉を自分に向ける

そんなとき、ふと思い出したのです。

私が最近、生徒たちや自分の子どもたちに伝えていること。

10か0かにしない。
ゼロにしない。
自分のペースでいいから、戻ってくる。

これは、子どもたちだけに言う言葉ではありませんでした。

私自身にも必要な言葉でした。

思ったペースでできないなら、できるペースに変えればいい。

1週間空いてしまったなら、またそこから始めればいい。

思ったより難しかったなら、少し時間をかけて理解すればいい。

スコアが思ったように取れなかったなら、そこから学べばいい。

完璧に進められないからといって、やめる必要はありません。

私も、自分のペースでベストを尽くそう。

そう思って、また少しずつ課題に取り組んでいます。


育てたいのは「戻ってくる力」

英語学習で本当に大切なのは、完璧に続けることだけではないと思います。

もちろん、毎日続けられる子は強いです。

でも、実際には誰でも、どこかで崩れます。

忙しい時期があります。
疲れる日があります。
やる気が出ない日があります。
忘れてしまう日があります。
思ったように成果が出ない時期があります。

そのときに大切なのは、

「崩れたから終わり」

ではなく、

「崩れたけれど、戻ってこよう」

と思えることです。

これは、英語だけでなく、すべての教科、そして人生全般に言えることでしょう。

小学生のうちから英語を学ぶ意味は、単に単語や文法を覚えることだけではありません。

学び続ける感覚。
少しずつ積み重ねる感覚。
できない時期があっても戻ってくる感覚。
完璧でなくても、自分なりに続ける感覚。

こうしたものも、英語学習を通して育っていくのだと思います。


できなかった日を責めるより、戻れる声かけを

保護者の方にも、ぜひお伝えしたいことがあります。

お子さんが英語学習を続けられなかった日があっても、責めないでほしいのです。

もちろん、声かけは必要です。

「今日も少し聞いてみようか」
「週末にまとめてやってみようか」
「全部じゃなくていいから、1つだけやろうか」

そういう声かけは、とても大切です。

でも、

「毎日やるって言ったでしょ」
「またできていないの?」
「だから続かないんだよ」

と言われると、子どもは英語そのものから気持ちが離れてしまうことがあります。

英語学習を、失敗の記憶にしてしまうのはもったいないです。

できなかった日があっても、また戻ればいい。

1日空いても、3日空いても、1週間空いても、また始めればいい。

その感覚を持てる子は、長い目で見ると強いと思います。


細々でも続ける子

教室で子どもたちを見ていても、細々としても続けている子は、やはり少しずつ伸びていきます。

毎回完璧ではない。
宿題を忘れることもある。
音読が十分にできない週もある。
基礎英語を毎日は聞けていない。
単語練習も波がある。

こんなことはよくあります。

でも、

レッスンに参加して、その間はきちんと取り組む。
少しでも練習する。
時々でも復習する。
思い出したようにまた取り組む。

そういう子は、時間がかかっても、英語との距離が少しずつ縮まっていきます。

英語は、短距離走ではありません。

どちらかというと、長い道のりです。

途中で立ち止まることもあります。
歩く日もあります。
少し戻る日もあります。
休む日もあります。

でも、道から完全に降りてしまわなければ、また進むことができます。

また、全員が同じペースで進む必要はなく、それぞれが自分のペースで進めばいいのです。

最初はゆっくりだった生徒さんが、突然猛ダッシュしたりすることも、あるのです。


「勢い」よりも「細く長く」

英語学習は、勢いだけで一気に進む時期もあります。

新学年が始まったとき。
新しい教材を買ったとき。
新しい講座を始めたとき。
英検やテストなど、目標ができたとき。

そういうときは、やる気が出ます。
そうなったら、全力で進めばいいと思います。

でも、その勢いは、いつまでも続くとは限りません。

大切なのは、勢いが落ちたあとです。

忙しくなったとき。
疲れたとき。
思ったように進まなかったとき。
少し間が空いてしまったとき。

そこで、ゼロにはしない。
少しずつでも取り組む。

それだけでも、英語とのつながりは残ります。

そして、その小さなつながりが、後から大きな力になることがあります。


まとめ|英語をゼロにしない

英語学習では、毎日続けることが理想です。

でも、理想通りにいかないこともあります。

特に今の子どもたちは忙しく、毎日決まった時間に英語学習を続けることが難しい場合も多いです。

だからこそ、

「毎日できないなら、やめる」

ではなく、

「毎日はできなくても、ゼロにはしない」

という考え方を大切にしてほしいと思います。

基礎英語も、毎日聞ければ素晴らしいです。

でも、毎日聞けなくても、週に数回でも、週末にまとめてでも、翌週からまた始めてもいいのです。

大切なのは、英語とのつながりを切らないこと。

そして、できなかった自分を責めすぎず、また戻ってくることです。

これは、子どもたちだけでなく、大人にも必要な考え方だと思います。

私自身も、今まさに学ぶ側として、思ったように進まない経験をしています。

でも、だからこそ、生徒たちに伝えたいことがあります。

10か0かにしなくていい。
完璧でなくていい。
細々でもいい。
ゼロにしないことが大事。

英語学習は、長く続く道です。

毎日走れなくても大丈夫です。

歩いても、立ち止まっても、また戻ってくればいい。

その小さな継続が、数か月後、数年後に、きっと大きな力になっていきます。


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中目黒スマイル英語教室では、小学生のお子さんを中心に、フォニックス・英文法・リーディング・スピーキングなどを大切にしながら、英語力の土台づくりを行っています。

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