英検6級・7級が延期!小学生の英語教育で本当に大切なこととは?

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英検6級・7級が延期になりました

今年の夏に、英検6級・7級の導入が延期になったことをご存じでしょうか。

もともとは2027年1月から始まる予定でしたが、2026年7月31日に延期が発表されました。

実は、私が興味深いと思ったのは、延期そのものよりもその理由です。

英検協会の発表によると、文部科学省で進められている、次の学習指導要領に向けた議論の動向などを踏まえて、新しい級の内容を見直す必要があると判断したそうです。

英検協会は、これまでも学習指導要領で示される英語能力についての考え方を踏まえて出題してきたと説明しています。

つまり、学校の英語教育がこれからどう変わるのかを見極めたうえで、新しい英検を作ろうということですね。

英語の検定試験は本来、絶対的に必要な英語力を測るためにつくられたはずです。

それなのに、学校の英語教育が変わったら、検定試験として必要な内容も変わるのでしょうか。

小学校と中学校の英語教育に、何が起きているのか?

現在、文部科学省では、次の学習指導要領に向けて、英語教育のあり方について議論が進められています。

その大きな課題の一つが、小学校と中学校の英語教育の接続です。

小学校で何年も英語を学んできたのに、中学校に入ると急に難しく感じたり、英語が苦手になってしまったりする子どもたちが多くいます。

小学校では、英語を聞いたり話したりする活動が中心になります。

一方、中学校では、英語を読んだり書いたりする力も本格的に求められ、文法の学習も進みます。

小学校で学んだことが、中学校で必要になる力に十分につながっていない場合があるのです。

こうした問題を改善するために、現在さまざまな検討が行われています。

その中で、私が特に興味を持ったのが、次のような方向性です。

  • 英語の音声と文字の関係について理解を深めること
  • 日本語と英語の語順の違いなど、文構造への気づきを促すこと

これは、私が以前から英語教育で大切にしてきたことと重なっています。

英語学習の幹となる、フォニックスと英文法

中目黒スマイル英語教室では、英語学習の基礎として、フォニックスと英文法を大切にしてきました。

フォニックスとは、英語の音と文字の関係を学ぶものです。

英単語を一つひとつ丸暗記するのではなく、音と文字の関係を理解して、自分で単語を読めるようになるための基礎です。

もちろん、例外もありますから、フォニックスだけですべての単語を読めるわけではありません。

それでも、英語の読み書きを身につけていくために欠かせない大切な学習だと考えています。

そして、もう一つが英文法です。

日本語と英語では、語順も、文の組み立て方も違います。

英語の文のしくみを理解することで、子どもたちは覚えた表現を繰り返すだけでなく、自分の言いたいことを英語で組み立てられるようになっていきます。

私は、このフォニックスと英文法を、英語学習の「幹」と考えています。

幹がしっかり育っていれば、そこから読む、書く、聞く、話すといった力を広げていくことができます。

そして、その幹を育てることは、小学生の段階からできることだと考えています。

さらに大切にしたい「ことばへの気づき」

今回の文部科学省の議論では、日本語と外国語の違いなどに気づき、ことばへの理解を深めていくという方向性も見られます。

これも、私が以前から大切にしてきたことです。

例えば、

「どうして英語と日本語では、ことばの順番が違うの?」

「日本語では主語を言わなくても通じるのに、英語ではどうなの?」

「同じ意味なのに、いろいろな言い方があるのはなぜ?」

こうした疑問を通して、子どもたちは英語だけではなく、日本語についても考えるようになります。

そして、ことばそのものの面白さに気づいていきます。

英語を学ぶことは、単に英語を使えるようになることだけではないと思っています。

ことばを通して、ものごとを比較したり、考えたり、発見したりすることにも大きな意味があります。

教室で行っているさまざまな探究活動もも、こうした考え方から生まれた活動です。

今回の文部科学省の議論を見て、私がこれまで大切にしてきたことと重なる部分が多いと感じたのは、嬉しいことでした。

学習指導要領が変わっても、教室の教育方針は変わりません

英検協会は、次の学習指導要領の方向性を見極め、その内容に合わせて新しい級の設計を見直そうとしています。

検定試験には、学校の英語教育との整合性を考える必要があると判断したのでしょう。

でも、私の教室は違います。

私は、学習指導要領や英検の動向に合わせるために英語を教えているわけではありません。

今回、文科省の議論の方向性が、私の大切にしてきたフォニックスや英文法、ことばへの気づきと重なったことは、とても興味深いことでした。

しかし、もしそうした方向性が示されなかったとしても、私がフォニックスや文法を大切にすることは変わりません。

それらが子どもたちの英語学習に必要だと考えているからです。

もちろん、学習指導要領を無視するということではありません。

学校で何を学んでいるのかを知ることは大切ですし、英検を受験する生徒には、試験に向けた指導も行います。

また、英語教育に関する新しい研究や実践から学び、より効果的な指導方法が見つかれば、積極的に取り入れていきたいと思っています。

でも、学習指導要領が変わった、あるいは英検の内容が変わったからといって、指導方針を変えることはありません。

私が考えたいのは、子どもたちが将来、本当に英語を使えるようになるために、何を、どのように学ぶ必要があるのかということです。

その答えを考え続けることが、私の仕事だと思っています。

何を基準に、子どもたちに英語を教えるのか

学校の英語教育は、時代とともに変わっていきます。

今後も、英検は、それに合わせて変わっていくのでしょう。

ただ、英語教育の本来の目的は、学習指導要領に合わせることでも、英検に合格することでもないはずです。

子どもたちが英語を理解し、自分のことばとして使えるようになること。

そして、英語を学ぶことを通して、ことばへの理解や考える力を広げていくこと。

私は、その部分を大切にしたいと思っています。

そのために必要なことは何かを考え、教材を選び、レッスンを組み立て、実際の子どもたちの反応を見ながら改善していく。

その積み重ねが、私の英語教育です。

今回、英検6級・7級の延期のニュースをきっかけに、改めてそのことを考えました。

子どもたちに本当に必要な英語の力は何か。

それを基準に、これからも英語を教えていきます。


参考資料

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