レッスンでよく見かけるできごと
英語のレッスンをしていると、面白いことがよくあります。
一人の子が、
「これ、わからない」
「なんでこうなるの?」
と言ったことを取り上げてみると、
「私もそこ、わからなかった」
「それ、私も気になってた」
と、ほかの子からも声が上がることがあります。

誰かにとって面白いことは、ほかの人にとっても面白い。
誰かにとって難しいことは、ほかの人にとっても難しい。
もちろん、すべてがそうなるわけではありません。
子どもによって、得意なことも苦手なことも違いますし、学び方にも個人差があります。
それでも、英語を教えていると、不思議なくらい同じところで迷ったり、同じところを面白がったりすることがあります。
日本語を話す私たちだから、似たところで迷う
その理由の一つは、日本語が母語の子どもたちが英語を学んでいるからだと思います。
日本語と英語は、大きく違う言語です。
音も、文字と音の関係も、文のつくり方も違う。
ものの捉え方にも大きな違いがあります。
だから、一人の子が「難しい」と感じたところは、実はほかの日本語話者にとっても難しいところだったりします。
一人の「わからない」は、その子だけのものとは限りません。
誰かの「わからない」から、レッスンが広がる
中目黒スマイル英語教室では、子どもたちの「わからない」をできるだけ拾うようにしています。
「先生、これどういうこと?」
という一言から、予定していなかった方向へレッスンが広がることもあります。
一つ説明すると、
「じゃあ、これは?」
「こっちの場合は?」
「さっきの言葉とは何が違うの?」
と、次の疑問が出てきます。
そして、みんなで考えていくと、英語のしくみが少しずつ見えてきます。

一人の疑問から、レッスンそのものが動き始めます。
誰かの間違いも、みんなの学びになる
間違いも同じです。
作文で間違えた表現。
スペリングを間違えた単語。
文法で迷ったところ。
その子だけに直して終わりにするのではなく、ほかの子にも役立ちそうなものは、みんなで共有します。
宿題はひとりずつ添削動画でお返事していますが、その中から、皆で役立ちそうなものはピックアップして、皆で学びます。
「どうして、こう書きたくなったんだろう?」
「英語では、どう考えるんだろう?」
と一緒に考えます。
すると、一人の間違いが、みんなにとっての教材になります。
誰かが本当に迷ったことだからこそ、
「これ、この前みんなでやったやつだ」
と、ほかの場面でも思い出しやすくなります。
それが、グループレッスンの良いところ
私は、そこがグループレッスンのとても良いところだと思っています。
一人の疑問を、その一人だけのものにしない。
一人の間違いを、その一人だけのものにしない。
誰かが気づいたことを、みんなで考える。
誰かがつまずいたところを、みんなで学ぶ。
そうすると、一人ひとりが持ってきたものが、少しずつほかの子にも還元されていきます。

先生から生徒へ一方向に教えるだけではなく、
みんなが、みんなに還元しあう。
それが、グループで学ぶ面白さの一つです。
その積み重ねが、また次の生徒に返っていく
そして、こうした疑問や間違いは、その場だけで終わるわけではありません。
「ここはみんな迷いやすいんだな」
「こう説明するとわかりやすいんだな」
「この例を使うと、すっと理解できるんだな」
ということが、教室の中に少しずつ蓄積されていきます。
すると、今度はその蓄積を、次の生徒たちに返すことができます。
ある子の「わからない」が、同じクラスの子の学びになる。
そこで得られたものが教室に残り、また別の子の学びになる。
そうやって、
生徒から生まれた学びが教室に蓄積され、教室からまた生徒へ還元されていく。
私は、そんな循環があることも、レッスンの大きな良さだと思っています。
宿題添削から出てきた疑問や間違いも共有
中目黒スマイル英語教室では毎週、ライティングの宿題は個人添削をして動画でお返事していますが、ここでよく見られる間違いのうち、他の人にも役立ちそうなものからヒントを得て、整理して教材をつくっていくことにしました。

これは、単なる「間違い集」ではありません。
「今回の発見 → なぜ? → Tips」という形で、何がポイントだったのか、なぜそうなるのか、そして次に似た表現に出会ったときにどう考えればよいのかまでまとめています。
英語は、単に「正しい・間違い」だけでは整理できないこともあります。
文法的には可能でもあまり自然ではなかったり、場面によって別の表現が選ばれたり。
ひとりの宿題添削からの発見を、次の子にも役立つ学びとして残していく試みです。
教室で生まれた学びを、外にも残す
最近では、教室の中で生まれたこうした疑問や発見を、教室内だけに置いておかず、少しずつ外にも残しています。
その一つが YouTubeショート (リンクはこちら)です。

レッスンの中で出てきた、
「ここ、間違えやすいな」
「これ、知らない子が多いな」
「この違いは面白いな」
というものを、短く取り上げています。
もう一つが Growing Stories (リンクはこちら)です。

最初から教材として考えたものもたくさんありますが、子どもたちが実際につまずいたところや、レッスンの中で生まれた「なんで?」をもとに、短いストーリーや読み物にしているものも多いです。
もともとは誰か一人の「わからない」だったこと。
それがクラスのみんなの学びになり、教室の中に蓄積され、さらに別の子にも届いていく。
YouTubeショートやGrowing Storiesも、そんな学びの循環の延長にあります。
誰かの「わからない」は、みんなの学びになる。
教室の中でも、その外でも、そんな学びを少しずつ増やしていけたらと思っています。


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